この青い目の美女と、伯父が出会わなければ、
我が家に薪ストーブの焔が灯ることはありませんでした。
煙草とロゼワインが好きで、
お世辞や適当なことを言わず、
(言わせず。)
いつもアーティストだった。
食器のコレクションはセンス良く、
伯父の名前を呼ぶ時の、「たかshi〜」がとってもセクシーだった。
オスロの大学で美術史を教えていて、
退職してからは、夏目漱石を読んだそう。
私が知っている彼女のことは意外と少ない。
亡くなった人を偲ぶ時間は、生きてる人にとってとても大事。
でもそれ以上に、生きてるうちに、
もっともっといろいろ聞いておけば良かった。